求人情報サイトを見て、「塾講師のバイトは時給が高いんだなぁ~
稼げそうだからやってみようかな~」と思う人、結構いると思います。
実際私がそう思って、かなり興味をそそられたので(笑)
でもただ金額を見るだけではわからなくて、
働いてみて初めてわかるのが塾業界です。
短刀直入にいうと、塾の講師バイトは稼げません!!
塾講師のバイトを稼げると思って入った人は、
全員「全然稼げないじゃん…むしろ割に合わないわ…」と
思うでしょう。
塾講師のバイトの時給には裏事情があるんです!!
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塾講師バイトの時給が高いのは嘘!?実は低い3つの理由って?
①そもそも1コマ分の給料が提示されている
求人サイトで他のアルバイトよりもはるかに高い時給。
ぱっとみて食いつく人も多いはず。
ただよくよく見てみると、1コマの値段なんですよね。
私は個別指導の塾で働いていたのですが、最初求人を見つけた時、
「時給1500円!?高いじゃん!!」と思ったのですが、
実は1コマ90分の値段で、時給換算すると1000円で落胆しました(笑)
とはいっても当時時給1000円なんていうバイトは他にありませんでした。
900円でもいい方で、800円台前半が多かったので始めることにしましたが…。
またなぜか「1600円~2400円」というように幅が広く設定されている
求人もたくさん出ています。
上の数字を見るとすごく高いように思いますが、何年も働いている人、
よほど能力が高い人などに昇給のチャンスがあるだけで、
簡単にもらえるわけではありません。
②働ける時間が少ない
最近では求人情報にしっかりと「1コマ(90分)1600円」というように
明記されているので、昔の私のように惑わされる人はいないかもしれません。
1コマ分の値段がわかったとして、次に注意したいのは
自分の生活スタイルではどのくらいのコマ数(授業時間)に
入れるかどうかということです。
大学生の場合、授業が終わってから向かうことになりますが、
学校が遠い場合は帰ってくる時間が遅くなり、入れるコマ数も必然的に
少なくなります。
私は大学が自宅から1時間半かかるところで、バイト先の塾は
自宅の最寄駅にありました。
帰宅途中なので通うのは楽でしたが、全然働けませんでした。
2コマ(180分)が基本で、1コマのみという日もあります。
私の場合MAXで1日3000円しかもらえなかったのです。
サークル活動もあり、週2日ぐらいしか入れなかったので、
月々の給料は2万円台でした。
塾講師バイトの難点は働く時間の自由がききづらいことです。
授業時間は決まっていますからね…。
③勤務時間外にやることが多い
私は学力に自信がなかったですし、初見の問題を生徒に教える
ということができなかったので、毎回予習をしていました。
文系科目、国語、英語、社会を中心に教えていましたが、
それぞれ予習をしていたのでかなり時間がかかっていたと思います。
夏期講習の時期など、大学も休みの時は、毎日のように
シフトに入り、たくさん授業もできましたが、その分予習に
何時間もかかっていました。
それに加えてそれぞれの生徒の進み具合や、学習状況を
報告書にまとめなければいけなかったので、授業終了後の業務も
ありました。
でも授業時間外の賃金は発生しません。
要領がいい人や長く働いている人で、予習をしない人はいましたが、
私は予習しないと不安で授業に臨むことができませんでした。
段々と「時給に換算すると一体いくらになるんだろう…
割にあわないなぁ」という気持ちが膨らんできてしまいました。
個別指導の塾でこれですから、集団で授業をするバイトの場合は
もっと予習が必要だったかもしれません。
とにかく塾講師は「時給のでない予習が本当に大変!!」という人が
ものすごく多いです。
それが理由で辞めてしまう人もいるくらいです。
(時間外労働に関しての理解を深めたいなら、こちらの記事がオススメです
⇒塾講師のバイトの給料とイヤな「時間外労働」のとらえ方)
経験を積んでいけば昇給してくれる塾もあるでしょうが、
基本的に「稼げる」と思って入ると落差にガッカリするので注意しましょう。
もちろん塾講師ならではのやりがいもあるので、
あとは自分が<何を重視するか>だと思います。
「塾講師のバイトを大学生がするメリット・デメリット」に書いたように、
メリットはありますしね!!良い点、悪い点をふまえた上で、
挑戦してみたいかどうか、じっくり考えてみてくださいね!