塾講師と家庭教師、どっちのバイトを選ぶ？メリット・デメリット

集団指導型の塾と、家庭教師のアルバイトでは、仕事内容はほとんど違うので、
今回は個別指導型の塾と、家庭教師の違いに着目して、
それぞれのメリット・デメリットをお答えさせていただきます。

個別指導型の塾のメリット・デメリットって？

メリット➀勉強するためだけの空間という意識の発生

通常の生活空間とは違う場所で勉強することによる緊張があるため、
集中して勉強している状態を意識せずとも作り上げることができるため、
指導しやすいと考えられます。

これはすごく大きなメリットであり、子どもの意識を勉強に
傾けるといった作業の手間が省けます。

メリット➁モチベーションの向上

一緒に通塾している生徒などと、ライバル意識が生まれるため、
勉強のモチベーションが上がりやすく、指導も聞き入れやすいです。

デメリット➀保護者との接点が皆無

保護者と顔を合わすことがまったくないため、保護者のニーズがわかりづらく、
頻繁ではないにせよ、指導につまってしまうことが多い。

例えばどうしても宿題をしてこない場合や、暗記しなければならない分野の暗記が
遅れている場合などに、本人にしか伝えることができないということも起こりえます。

デメリット➁塾によっては指導スタイルが統一されている場合がある。

指導と一概にいってもその方法さまざまです。講師の質を統一させるために、
指導マニュアルを作成して、その通りの指導でなければいけないといった塾もあります。
その場合には、（もっと違う教え方の方が効率的なんじゃないか・・・）と
思ったとしても、どうしようもなくなってしまうこともあります。

デメリット➂学年がバラバラの場合も・・・。

個別指導型といっても、２人や３人を同時に見る場合がほとんどです。
その場合、学年さえも違う子どもを同時に教えるといった場合もあります。
やはりそうなってしまうと、効率よく教えなければならないし、
どうしても１人にかける労力は分散してしまいます。

家庭教師のメリット・デメリットって？

メリット➀完全に個別指導形式

完全に１対１、さらにはその空間に２人しかいないため、
自分の思い描いた指導ができます。自分が正しいと思った方法で、
生徒の点数が伸びていくという快感は、他に代え難い喜びです。

メリット➁保護者との面談機会が多く持てる

保護者様と直接話し、ニーズを得ることができるという点は、
大きなメリットであり、より具体的な指導案に繋がります。
さらに日常生活における指導（あまり言いすぎるとかえって迷惑がられてしまいますが）が
できる点も大きなメリットです。

デメリット➀慣れ親しんだ空間であることの気の緩み

自分の部屋というものは誰にとっても、最高に居心地のよい場所です。
よほど集中力がある生徒であれば、問題ないのでしょうが、家庭教師を付ける生徒は
集中力があまり持続しない生徒も少なくありません。

そのような生徒にも、時間内にしっかりと学習させるには、強い意志を
持った講師でなくてはなりません。例え、保護者様が在宅でも、生徒を叱るときは叱り、
いかなるときも成績向上のための行動を示さなくてはなりません。

デメリット➁交通の便が悪い場合がある

家庭教師をつける理由の一つに、近くに塾がないということがあります。
この場合交通の便は、かなりのデメリットであると考えてください。
駅から遠い、バスに乗らなければならない、さまざまな可能性があります。
原動機付自転車を持っている方は、問題ないかもしれませんが、
交通費が不支給の場合もあります。そのあたりも考慮しておく必要がありますね。

デメリット➂生徒に対する責任について

塾講師をする場合も家庭教師をする場合も同じ責任感をもって
臨んでいただきたいのですが、現実的に塾で数人の生徒を数名の講師が
見る場合のほうが、責任が分散されてしまいます。

例えば講師が担当制ではない場合、その生徒の点数が上がらないといったときに、
誰の教え方が悪いのかという話になったときに、その責任の所在が明白ではないからです。

家庭教師の場合、その責任の所在は明白です。結果が出なければ担当講師交代という
場合もあります。つまり生徒に対する責任の所在がはっきりする分、
その責任は重くなると言えます。

メリット・デメリットと捉えるかはすごく微妙なところですが、現実的に
そういった問題があるのも事実です。信頼にかかわるとても大切なことなので、
かならず肝に命じておいてくださいね。