家庭教師のアルバイトをする上では学歴は
そこまで重要ではないかと思います。
せいぜい親御さんが家庭教師を選ぶ際の基準や、
信頼感に結びつく程度でしょう。
しかし一方で教師が持つべき学力レベルは
高くあるべきだと考えています。
ある程度の学力水準を満たしているのであれば、
学歴もまた高い人が多いかと思います。
家庭教師にも様々なタイプがいますが、解答を丸付けして、
解説書通りに生徒にレクチャーする先生もいます。
または教科書に書いてある事に対して「ここは重要」と
教える先生もいます。
恐らく、指導としてはそこまで間違っていないと思いますが、
生徒が一人でも出来るような事を講師が行うことに対して
私は疑問を持っています。
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何故、教科書に書いてあるこの一行は重要なのか、
単に黒太文字で強調されているからだけなのか、テストに
よく出題されるからなのか。
これらの解釈は大きな間違いであると考えています。
この何故を明確に説明できないのであれば、生徒にとっては理解ではなく、
ただの丸暗記となってしまいます。
そして何故ここは重要なのかを教える事ができるのは、豊富な知識と
錬度を持った講師に限られると思います。
また問題を解説する場合であっても、問題の難易度が高まれば、
時間的な制約や学力の問題などから、教師側も解説書に
頼らざる得ないケースがあるかと思います。
しかしそこで解説書から与えられる情報を生徒に流すための
役割を担うか、もしくはその情報をより細かい粒度で
理解しやすいレベルに解釈して生徒に話す事ができるか、
解説書＋αの情報を生徒に与える事が出来るかは、
やはり講師の学力に左右されるのではないかと考えています。
生徒や生徒の親は、家庭教師に対して大きな信頼感と期待感を持ち、
高い報酬を講師に対して払います。
その思いに応える事が出来ないような指導しかできないのであれば、
やはり家庭教師には向いていないと思います。
そしてそれは指導をしている段階で自分自身が理解する事です。
私自身、専門外の科目を指導するよう依頼され、
受諾した際に強く感じました。
思うような指導を行う事が出来ず、ただそれに対して
生徒の親御さんからは高い報酬を支払われるのです。
私は自分のパフォーマンスに対する報酬には高すぎると考えたため、
それを受け取る事は出来ませんでした。
家庭教師の仕事をする上で、学歴は関係ありません。
ただし、生徒の成長に繋がらないような指導しかできない、
知識がない、学力レベルがないのであれば、
家庭教師になるべきではないと私は考えています。
