現在大阪市内の集団指導型の学習塾で働いている私の立場から
答えさせていただきます。
まずは、塾の形態は大きく分けて、集団指導型の塾と個別指導型の塾が
あります。そしてもう一つ、塾の形態として、
学習塾と進学塾という区別ができます。
塾を選ぶ際には、まずこの4種類の形態を理解しておかなくてはなりません。
そうでなくては、(せっかく働いたのに自分の思っていることと
仕事内容が違う・・・)なんてことになりかねませんからね。
今回はその形態をベースに➀子ども一人一人にしっかりと教えたい方
➁子ども一人一人というよりは、複数の子どもを指導したいという方の
2パターンでお答えします。
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➀子ども一人一人にしっかりと教えたい方
このような考えをお持ちの方は個別指導型の学習塾もしくは進学塾を
希望するとよいでしょう。基本的に個別指導では多くても子ども3人、
少ない場合は1人を受け持つことになります。
一人一人と向き合いしっかりと勉強を教えたいという方にはぴったりだと思います。
しかし、気を付けなければならないことが2点あります。
1点目は学習塾なのか、進学塾なのかというところです。
学習塾とはいわゆる学校内容の充実に重点を置いている塾です。
ですので、学校の授業内容からかけ離れたことを教える必要はありません。
しかし、学習塾の場合は進学塾とは違い、生徒の能力はピンからキリまでです。
「頑張っても頑張ってもなかなか理解ができない・・・」
「塾に行きたくないけど親が行かせるから嫌々来ている・・・」そんなお子さんも
多々おられます。
そのような子どもに真摯に向き合いながら指導できる方は学習塾向きかもしれません。
反対に進学塾は、目標を志望高校(主に偏差値の高い高校)に重点を
置いている塾です。このような塾の多くは、入塾テストが行われますので、
どんどん授業内容を吸収していく子どもが多いです。
ですので、学校よりどんどん先の内容をできればできるだけ進んでいきます。
2年生の終わりには3年間の内容は終わっているなんて進学塾もあります。
そのような子どもに指導したいという方は進学塾向きであると考えられます。
しかし、もちろん結果は問われてくるので、知識量、指導力ともに
それなりの力が必要です。
➁子ども一人一人というよりは、複数の子どもを指導したいという方
このような方は、集団指導型の学習塾を希望されるとよいでしょう。
私の勤めている塾でもアルバイトの方に行ってもらっているのが、
授業中に、理解の遅れている生徒を見つけ次第、声をかけ最低限の
アドバイスを行うといったような「授業補助」にあたる仕事です。
この仕事ではじっくり教えるといったことは必要ありませんが、
適切な指示を行い、授業にスムーズについていけるような言葉が必要となります。
つまり授業の進行にも気を配り、生徒全体にも気を配るといったことが
できる方であれば、最適な仕事でしょう。さらに、採点業務なども
行ってもらうため、指導以外の業務も多義にわたります。
将来、塾講師として働きたい方などはこちらがオススメかもしれません。
このように、塾の形態によって、仕事内容は大きく変わるので、
そこはしっかりと理解するべきでしょう。さらに現在は塾業界の競争も激しく、
さまざまな塾があります。
大手チェーンですとあまり変わり映えはしませんが、小規模で
経営されている塾の形態はより様々です。
合宿がある塾、塾内イベント(ハイキングや、キャンプなど)がある塾、
英語に重点を置いている塾、理科の実験まで行う塾、など様々です。
そのあたりの事前調査は最低限しておくべきでしょう。
「塾講師はブラックバイトだ」なんて言われる昨今、
選び方を失敗してしまうとそんな塾にもあたってしまう可能性もあります。
しかし快適に、やりがいをもって働ける塾もたくさんあることを覚えておいてください。
一番リスクを減らしたいのであれば、面接の際にキッチリと尋ねておくことが
大事だと思います。「指導以外の業務はどんな業務がありますか。
その際の時間給も発生しますか。」など尋ねることで不安も
解消されると思います。
しっかりとした雇用をおこなっているところであれば、そのような質問を
されても不快な気持ちにはなりませんので(笑)
ただ勉強を教えるだけが塾の仕事ではないということを念頭におきつつ、
ご自分の目標と要望を踏まえながら塾を選ぶとよいと思いますよ。